碧龍倶楽部
長男『凌』の少年サッカー記録用ブログです。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
『痴漢捕り物帳』 後編
前回の掲載から若干、間があいてしまいましたが、後篇を掲載いたします。

長女が痴漢被害を受けたのは、去る平成17年4月25日(月)9時18分頃に死者及び負傷者あわせて656名の被害者を出した脱線事故が発生したJR福知山線。
朝の通勤ラッシュで込み合う福知山発、大阪行きの電車内である。
三田在住の犯人が、大阪市内の会社に出勤する為に乗車する電車が、川西池田駅に到着した。
いつものようにホームの一番前で電車を待つ長女。
ドアが開くと一度、下車した犯人は長女背後へ。。。
そして、そのまま長女を押し込むように車内へと入っていった。
長女の斜め後ろで電車を待っていたアタクシは、満員電車に慣れていないせいもあり、電車に乗り損ないそうになりながらも何とか電車には乗車しました。
しかし、入口付近でドアへ押しつけられてペッタンコになったカエルの様な無様の姿のまま電車は、午前7時53分に川西池田駅を発車した。

車内の真ん中より少し奥まで侵入した犯人と長女の姿は、アタクシのいる場所からでは、かろうじて長女の頭が確認できる程度。
己のドンクサさに少々、イラつきながらも様子をうかがっていました。
不自然な態勢で長女に密着している犯人が既に痴漢行為を働いているのかどうかは確認できませんが、身長180センチを超えるような体格の犯人が、長女を包み込むように密着している姿を目の当たりにしただけで、既にアタクシの中には殺意に近い怒りがメラメラと沸き立ってきておりましたが、これだけ満員の車内では身動きをとる事さえままならず、ジリジリとした心境のまま次の停車駅である伊丹駅へ到着しました。
ココで何人かの乗客が下車する際に出来た僅かな隙間を逃さず何とか長女と犯人の横まで移動する事に成功したアタクシでしたが、ココでアタクシの周りの女性がチラチラと怪訝そうな視線でコチラを伺っているいる事に気づくのです。

「あれっ? ひょっとしてアタクシが痴漢じゃないかと疑っているのでは…」

確かに、襟なしのマオカラースタイルのスーツに皮のコートを羽織り、サングラスに髭。
朝の通勤電車内の健全な乗客の皆さまの中にあっては、異様ないでたちのオジサンである事は間違いありません。
だからと言って、痴漢を捕まえる為に乗った電車の中で痴漢に間違われては本末転倒、猫に小判、蛙の面にションベンなのであります。

コンビニで購入したファンタアップルのペットボトルを両手で持って高々と天へ突きあげます。
まるで、ワールドカップで優勝したイタリアのファビオ・カンナバーロが優勝トロフィーを高々と突き上げているかのようであった。(笑。。。
そんな事はどうでもいいのだが、あげている自分の腕のせいで長女と犯人の姿が見えないのである。
腕を動かし隙間から見るが、確認できない。
何とか確認できた手はカバンを持っている為に言い逃れ出来る状況だ。

しかし、身長150センチ少々しかない長女の頭のすぐ上に、180を超える身長の犯人の顎があるのはおかしい。。。
膝を曲げて若干しゃがみこむようにして、長女に対して何かしている事は間違いないのだが、アタクシからは確認できない。。。
そんなジレンマと闘いながら何とか、確認しようと試行錯誤している間に、脱線事故の現場を通過し、電車は尼崎駅へ到着した。
電車を降りる乗客たちで少し車内が空いた時、長女が犯人の腕を掴みアタクシを振り返った。

その時の長女の顔、目。
恐怖に震え、それでもアタクシを信じて勇気を振りぼって犯人の腕を掴み助けを求める顔と目。
アタクシは、あの時の長女の顔を思い出すたびに、ハッキリと殺意が湧いてくるのを感じます。
きっと、一生忘れる事の出来ない表情でしょう。

「やられたのか?」
声にもならないような声で問いかけたアタクシに長女が頷くや否や、犯人のコートの袖を掴み、

「ちょっと、こっちに来いっ!」
声を押し殺しながら、ドスを利かせた(つもりの)声で、犯人を下車させました。

こういう状況の時に犯人がとる行動は3種類。
・暴れる
・逃げる
・観念する
です。

「暴れる」に関しては、目前でわが子を痴漢された父親なら誰しも同じ感情になると思うのですが、今この場でボコボコにしてやりたくてしょうがないのであります。
しかし、痴漢されたからといって暴力を奮っては目くそ鼻くそなのでありまして、下手をすれば逮捕されるのはこちらなのであります。
しかし、暴れてくれれば数発くらいはドツイても正当化されるのであります。
なんなら、暴れて下さいとお願いしたいくらいなのであります。
鉄槌を喰らわせる口実をわざわざつくってくれるのであれば、どうぞ、どうぞ♪(by ダチョウクラブ)なのであります。

しかし、「逃げる」に関しては、少々分が悪い。
長身で細身の犯人のほうが、6歳年上とは言え、お腹ポッコリのアタクシよりは走れそうです。
そこで、暴れないのであれば、逃亡させないために、「観念させる」必要があるのであります。
その為に、逃げても無駄な状況を作る為に、
1、身分証明書(免許証など顔つきのモノが望ましい)
2、携帯電話
この、2点を提出させました。

まず、身分証明書ですが犯人を特定する為に最も確実な証拠物件になります。
そして、携帯電話。
携帯電話はまさに個人情報の宝庫なのでありまして、携帯電話の中には犯人の知られざる真実がこれでもかと言わんばかりに詰め込まれているのであります。
そこには、犯人が痴漢である真実や、更なる余罪に関する証拠までもがデータとして保存されている可能性が極めて高いのであります。
この犯人は、携帯電話を差し出す事を一旦拒みました。
拒んだという事は、そこに必ず何かあるのです。
だから、抑える意味があるのであります。
つまりこの2点さえ押さえておけば、万が一逃走しても問題ないばかりか、更に有利に追い込む事ができる環境を作り出せるのであります。

アタクシの大切な家族を不法に傷つけた犯人を絶対に許す訳にはいかないのはもちろん、今後、二度と同じ苦しみを味わう被害者が出る事の無いようにと願う長女の為に再犯を防がなければなりません。

現行では、30~50万円くらいの慰謝料(民事)と、50万円程度の罰金(刑事)で済んでいるようです。
但し、会社は解雇され一家は離散という状況になっている犯人もいるようですが…。

アタクシは少々、疑問に思います。

慰謝料にしても罰金にしても安すぎる。
そして、再犯を防ぎたいのであれば、家族や仕事など犯人が守るべきものを失なわさせるのは逆効果だと…。

お父さんにとって家族は色々な意味で手かせ足かせなのです。
人としての節度とモラルを守り、子供の手本となるべく正しく堂々と生きる責任と義務を負っているのであります。
その家族を無くしたら、お父さんはどうなるのか…?

答えは明らかでしょう。
再犯を防ぐためにも家族は必要なのです。

しかし、それでも犯人に罪の意識を持ち反省させる事が出来ない。
だから、慰謝料と罰金が安すぎると言っているのです。

痴漢をすると、べらんめいな金額を請求される。
痴漢っつうのは割に合わない犯罪だ。
そう認識させる事が最も効果が高いのです。

これは、様々な方面で証明されています。
例えば飲酒運転。
罰金が有り得ない金額になり、検挙数が激減しました。
例えば闇金。
億単位の罰金が科せられる為にこれまた激減しました。
つまり、一番嫌なのはお金を請求されること。
それを払わなければならないこと。
一番嫌な事をさせるのが、一番の抑制になる。

賛否両論あるかもしれませんが、アタクシはそう思っています。




※後日談
犯人に、警察に突き出されるか示談にするか、お前に決めさせてやると言うと、
「示談でお願いします」
と、言うので示談の話をしました。

ひととおりの話を終え、帰宅したアタクシでしたが、思うところがあり、ワイフにこんな話をしておりました。

数年前に、知人の紹介してくれた男に夫の殺害を依頼し、報酬の金銭も支払ったにも関わらず数年間にわたり夫が死ぬ気配はまったくない事に腹を立てた奥さんが、報酬を支払ったに夫を殺害しないのは契約違反若しくは詐欺だと警察に捕まった事件がありました。
バカのお手本のような話です。
しかし、前述した考え方に従って通常より少し高額な示談金を了承させ帰宅したアタクシの頭の中で、痴漢犯人のオッサンと、上記の奥さんがシンクロナイズするのであります。
ひょっとしたら、オッサンは上記の奥さんのようなバカの種族かもしれないよと…。

すると、案の定。
夕方近くなってから、犯人から電話があり、その後、会社の上司と共に弁護士事務所を訪れ相談すると同時に尼崎東署へ自首してきたと。。。

予感は的中!
後の交渉は弁護士とと、言う事になりましたが、長女の為にも痴漢撲滅の為にも、全力で闘いますっ!





テーマ:日記 - ジャンル:日記

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。